リハビリ − 中村整形外科
当院のリハビリテーション科では、
理学療法士による専門的な治療を行っています。
理学療法とは
理学療法とは、何らかの原因で基本動作と言われる寝返りや起き上がり、座る、立つ、歩くといった、人が生活する上で必要な動作が障害された状態を再獲得するために、物理的手段を用いて行う治療のことです。
何らかの原因とは、例えば、2週間前から腰が痛くなったとしましょう。最初は我慢していましたが、徐々に痛みが強くなっており、寝返りの際腰を捻ると痛み、また、車の運転など長時間の座った姿勢でも痛みが強くなってくる状態であったと仮定します。この場合、すでに寝返りという動作と座るという姿勢が障害されています。
もう一つ例を挙げますと、足首の骨折をしてギプス固定をしないといけなくなったとしましょう。まず、骨折した足は地面に接地して体重をかけることが出来なくなります。骨折した骨の治癒を促進するために固定を行い、安静にするために体重はかけられなくなります。この場合、骨の治癒がある程度の状態に達するまで、骨折した足は体重をかけられず、全くと言って良いほど使わなくなります。使わなくなった足は筋肉が痩せ、関節は硬くなり、感覚も鈍くなってきます。また、骨折した足首とは関係ないと思われがちな、膝や股関節、反対の足や腕の方にもさまざまな悪影響が及んできます。この例では、歩くことが制限されます。また、ギプス固定しているため片足での動作を余儀なくされるため、日常生活のさまざまな� �とが制約されてくることが考えられます。
うつ病は重度の疲労を引き起こす可能性があります
これらの状態を理学療法士は患者様個々に問診(今の状態やそれまでの経緯など)をして、解剖学(筋肉や靱帯、骨などの構造)や運動学(筋肉や靱帯、骨などの働き)、病理学(筋肉や靱帯、骨などの病的な状態)といった知識を活かし、痛みの原因は何か、今後どのような状態になるかなど、さまざまな視点から病態を理解し根本的な原因を推測します。そして、その推測したことを明らかにするために各種検査を行います。視診(体を目で診る)や触診(実際体を触って診る)、動きの質や量はどうか、筋力はどうか、感覚はどうか、全体的な動作はどうかなど、あらゆる方法を用いて原因追及に努めます。その検査結果から、現在のその患者様の病態を説明し治療方針を決定していきます。
治療は患者様によって千差万別で、関節や筋肉が硬い場合、柔軟性を向上するためにストレッチを行い、筋力が弱い場合は筋力トレーニングを行います。また、患者様のニーズや年齢、性別、生活習慣、心理社会的背景なども考慮した上で、適切な治療方法を選択したり、日常生活や仕事での姿勢や動作のアドバイス、自主トレーニング方法のアドバイスなどを行っていきます。
理学療法の流れ
オキシパウダーは、それがどのように迅速に動作しますか
問診(症状、病歴、生活習慣、職業、内科的疾患の有無、内服薬、手術歴、その他)
↓
仮説の立案(問診から推測される原因を列挙)
↓
仮説の検証(理学的検査・測定、試験的治療、その他)
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《 治 療 》
↓
治療の反応を診て再検査または、治療方法の修正、自主トレーニング・日常生活指導など
*初回は問診と理学的検査のみで終わる場合がありますが、適切な治療を行うためには評価に時間をかけることが必要になります。患者様にはご自身の身体の状態を正しく理解していただき、日常生活での注意点や心がけていただきたいことを説明いたします。
理学療法はマッサージのような症状の緩和や癒しを目的とした治療法ではありません。根本的な原因(機能不全)を治療していくことが目的です。その過程で、理学療法士が治療出来る部分はあらゆるテクニックを用いて行います。しかし、患者様ご自身が運動をすることで根本的治療となる場合は、積極的に運動をしていただきます。その際、適切かつ最良の運動方法をアドバイスいたします。また、時期によっては手を加えない方が良い場合があります(外傷の急性炎症期など)。その際は日常生活での注意点や自己管理のアドバイスをいたします。
この世の中に、何でも治る魔法のような治療法はありません。理学療法は解剖学や運動学などの医学を応用し行う治療法です。そのため、理学療法の限界も存在します。当院では医師と密に連携を図ることで、患者様がより良い日常生活を送ることが出来るようにお手伝いさせていただいております。
当院理学療法の特徴
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当院の理学療法では主に、腰痛や頸部痛、股関節痛、膝関節痛などの痛みの治療や、骨折後のギプス固定中や除去後の治療、脊椎や関節の手術後の治療、各種スポーツ傷害の治療を行っています。
当院は理学療法士3名が在籍しておりますが、そのうち一人はアメリカにあるセントオーガスティン大学の保健医療学修士、徒手療法認定を取得しており、もう一人はJATAC認証アスレティックトレーナーの資格を有しています。それぞれが質の高い専門的な観点から、最良の治療を提供できるよう日々精進しております。
スポーツ理学療法
当院では理学療法士による、スポーツ傷害の治療やその後のアフターケアを行っています。また、傷害予防のためのコンディショニングや競技パフォーマンス向上のための相談も行っています。
スポーツは、その競技能力を向上するために練習を積み重ねます。しかし、思うように能力が向上しなかったり、何回もケガをする場合があります。これは、練習が足りないだけでなく、体がうまく使われていないからかもしれません。
人の体は環境に適応していくため、野球のように投球を繰り返すと肩の筋肉は強くなりますが、それが過剰になると筋肉が損傷します。損傷するまでに至らなくても、筋肉は長さが短くなり、弱くなります。この状態で投球を続けていると、いつかその筋肉は損傷し、更には肩関節を取り巻く色々な組織が壊れてきます。それだけでなく、肩の痛みをかばっていると、今度は肘や手首が痛くなることもあります。
スポーツ傷害は過用(使いすぎ)が原因です。競技に熱中するあまり、体が壊れていることに気付かず、痛みが出ても我慢していると、炎症や骨折といた重篤な状態を招いてしまいます。
スポーツ傷害は、予防することが第一です。しかし、すでに痛みを有している状態であれば、早急にその原因を明らかにして治療をしなければいけません。痛みは「危険信号」ではなく「すでに組織が損傷している状態」なのです。「我慢すれば治る」のではなく、状態に応じた適切な対処をしなければ、二度とスポーツの出来ない体になってしまうかもしれません。
これらのことから、楽しくそして長くスポーツを続けるためには、体を良い状態に維持することが重要であることが分かります。
当院では、小学生から中学生、高校生、大学生そして成人の方、あらゆる年代の方のより良いスポーツライフをサポートしたいと考えています。
野球肩、野球肘、オスグットシュラッター病、膝蓋靱帯炎、腰椎分離症、非特異的腰痛(器質的病変のない腰痛)、足関節捻挫、靱帯損傷、骨折など
スポーツ傷害の治療や、予防のためのコンディショニングをご希望の方は、医師または理学療法士にご相談下さい。
また、部活動やスポーツ少年団、ママさんバレー、シニアスポーツチームなど、さまざまなスポーツ団体から依頼があれば、選手のコンディショニングやパフォーマンスチェックを行います。
ご案内
当院では理学療法士による「運動器疾患予防教室」や「スポーツ傷害予防教室(仮)」を開催いたします。内容は、身体に負担のかからない姿勢や動作、痛みの発生機序、予防法、ストレッチや筋トレなどの簡単に出来る運動の紹介などを行っていく予定です。地域や学校、スポーツ少年団などからご要望があれば伺いますのでお気軽にご相談下さい。
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